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クリス・クロス 混沌の魔王 日本初のバーチャルRPGノベル! [小説・ラノベ]

今回の「わたし、気になります!」はこちら! 【クリス・クロス 混沌の魔王】!!

1994年にメディアワークスより刊行された、高畑京一郎氏著のライトノベル。
第一回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。日本初のVRPG(Virtual Role Playing Game)ノベルにして今流行のVRMMO(Virtual Reality Massively Multiplayer Online)の先駆けともなったゲーム小説です。
今ではラノベのジャンルの一つとして確立されたVRMMOですが、当時はそういったジャンルは存在せず、とても斬新な設定に驚かされた覚えがあります。


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あらすじ:
世界最高の機能を誇る巨大電子頭脳・MDB9000。コードネーム「ギガント」は、日本が総力を結集して造り上げたスーパーコンピュータである。この高性能コンピュータは、256人の同時プレイが可能な仮想現実型RPG「ダンジョントライアル」と呼ばれるゲームに投入され、一般試写会では多くの参加者が集まった。しかし、彼らを待ち受けていたのはただのゲームではなかった。ゲーム内での死が現実での死となる恐怖のデスゲームだったのだ。

クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))

クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))

  • 作者: 高畑 京一郎
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: 文庫


この作品を読んでまず思い浮かべたのがWizardryというハイファンタジー・ダンジョンRPGでした。
冒険者と呼ばれる者たちがパーティを組んで迷宮に挑むという、ゲームとの大きな共通点を持った本作は、ちょうど私がダンジョンRPGにのめり込んでいた時期に手に取った作品だったので、正に「こんな小説を待っていた!」(この頃はまだラノベという言葉は浸透していなかった)という状態で斬新な設定なのだけどすんなりと頭に入ってきましたね。

「ダンジョントライアル」内では味覚や嗅覚、重力や慣性に対する知覚力と痛覚以外はほぼ現実そのままに体感することができます。文字に起こすと多くの制限があるようにも感じるかも知れませんが、こういった制限がないと現実とゲームの区別がつかなくなる恐れがあると、体験レポートをしたジャーナリストに言わしめるほどの再現度を持っているようです。
実際、物語の途中で主人公であるゲイルとその仲間たちはゲームと現実の区別かつかなくなってしまう場面が出てきます。
ちょうど今我々の現実世界でもVRゲームの開発が行われていますが、完成したあかつきには一体どれほどのクオリティーになるのか楽しみですね。

さて、もう少し内容に触れていきましょうか。
物語はゲイルの一人称視点で進んで行きます。「ダンジョントライアル」には4つの職業があり、それはファンタジー作品ではお馴染みの戦士・魔法使い・僧侶、そしてゲイルの選んだ盗賊。どの職業も一長一短であり、一人ではダンジョンを攻略することはほぼ不可能なため、プレイヤーはゲームが始まるとまず仲間となる他のプレイヤーを探しながら探索をすることになります。
パーティは何人で組むことも可能であり、極端な話し参加者256人全員で組むことも出来ます。しかし、ダンジョン五階の最下層に待つ魔王「ギガント」のいる魔王の間へは一度に6人までしか入ることができません。なのでパーティは自ずと6人編成が基本となり、プレイヤーたちは他のパーティを出し抜きながら魔王の間を目指すのです。
ゲイルも類に漏れず仲間を求めてダンジョンを探索していると、二人組プレイヤーと出会います。
女戦士のリリスと同じく戦士のシェイン。頼もしい仲間を得たゲイルは、二人と供に次なる仲間、まだ見ぬ魔法使いと僧侶を求めてダンジョンを進んで行くきます。
道中、魔物に襲われ瀕死の魔法使い・ユートと出会い、ゲイルたちは彼を助けユートをパーティに迎えます。
残すは僧侶ですが、どうやらこの「ダンジョントライアル」では僧侶は稀少らしく、なかなか出会うことができません。というか他のプレイヤーにすら会うことができないでいました。
もう既に他のプレイヤーたちはパーティを組んで次の階層へ行ってしまっているのかもしれない、と思ったゲイルたちは、仲間を半ば諦めた状態で次の階層へと向かいます。
そんな中、言い争う8人のプレイヤーを見つけます。どうやら僧侶をパーティに入れるために構成を見直していたようで、女の魔法使いと男の戦士がパーティから追い出され、口論となっていたようです。
見るに見かねたリリスが口を挟み口論を終わらせると、追い出された二人、魔法使いミナと戦士ケインをパーティに加え、ゲイルたちはダンジョン二階へと降りたのでした。

という形でダンジョン一階は仲間集めの話しとなっているんですね。
本格的なダンジョン攻略は二階から始まりますが、この段階ではゲイルたちはこの「ダンジョントライアル」がデスゲームであることに気付いていません。
だから冗談を言ったりする余裕もあるのですが、三階で仲間のシェインがゲームのシステムに不審を抱き、四階で魔王を名乗る者が現れそして真実を知ることになるといよいよ余裕はなくなります。
ある意味ここからが本当のゲームの始まり。
ゲイルたちは魔王「ギガント」を倒し、無事現実世界へと戻ることができるのでしょうか?
その結末は是非「クリス・クロス 混沌の魔王」を読んで確かめて下さい!


さて今回は「クリス・クロス 混沌の魔王」について話させて頂きましたが如何でしたでしょうか?
私の稚拙な文章で少しでも興味を持って頂けたら幸いです。
では今回はこの辺で、また!



あー久しぶりにうWizardryやりたくなってきた、Vitaのやつ買おうかなー




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