いばらの王 king of thorn [漫画]
今回の「わたし、気になります!」はこちら! 【いばらの王】!!
岩原祐二氏による、孤島脱出劇描いた漫画。
2002年10月から2005年10月まで月刊雑誌ビームコミックで連載された漫画で、単行本としてはエンターブレインのビームコミックスより全6巻で刊行されています。
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私がこの作品と出会ったのは今から10年以上も前のことで、当時はまだ高校生でした。何気なく立ち寄った古本屋で見掛け、絵柄が好みだったのと古城脱出活劇という帯の謳い文句に当てられて、1巻だけ立ち読みしたところで全巻購入したのを覚えています。
その数年後、映画化するという話しを聞いて友人と一緒に見に行ったのは良い思い出です。あれからもう十年も経ったなんて、時間が経つのはあっという間ですね。
……さて、懐かしむのはこの辺にしておいて、さっそく本題に入りましょう!
おおまかなあらすじ:
治療法のない石化病・通称「メドューサ」が蔓延する世界。物語は、抽選で選ばれた160人の資格者が、治療法が発見されるまでコールドスリープで眠るところから始まる。
しかし、目覚めた資格者たちを待っていたのは、巨大ないばらと異形の怪物たちだった。何が起きたか分からない状況下で次々とイバラと怪物の餌食になっていく資格者たち。どうにか生き延びたのはカスミを含め7人だけだった。
いったいカスミたちが眠っている間に何が起こったのか? メドゥーサの治療法は? そして世界は? 全てが謎に包まれた絶望的な極限の状況下で、カスミたちの決死の脱出劇が開始始まる。
物語としては荒削りなところもありますが、それをものともしない高い画力から書き出される豪快なアクションとスピード感ある描写が熱く、次から次へと襲い来る未知の生物と、ジワジワと内側から迫り来るメドゥーサの死の恐怖が上手く表現されています。
また、アクションだけかと思いきや、恐怖や不安から来る心理的な駆け引きも見所で、ミステリー要素も申し分なく、息つく暇もない話の展開はあっという間に読み終えてしまうほど。
登場人物も一癖も二癖もある者たちばかりで一筋縄でいかないところも面白い。
恐怖からか疑心暗記に陥る者、協調性のない者、素性不明の者。
裏切り騙し協力し合わなければ状況で互いの足を引っ張り合う資格者たち。
そんな中姿を見せる謎の少女アリスの目的は? 古城にあふれる怪物たちの正体は?
心理描写も上手くグイグイ引き込まれてしまいます。
序盤の雰囲気はとても良く、先の読めない展開でハラハラさせられること請け合い。物語もテンポ良く、抜きと入りのバランスは流石の一言です。
しかし、物語の中盤辺りから少しファンタジー色が強くなっていき、そのまま終盤へと突入します。勢いはあるのですが序盤と比べると物語の趣向が変わったのかと、人によっては戸惑うかも知れません。
特にメドゥーサの核心に迫る辺りから読み手を選ぶ内容になっており、評価が分かれるところでしょうか。
結末は、きっとどなたが読んでも予想の遙か斜め上か下を行くと思います。6巻という巻数に対して少し詰め込みすぎたかな? というのが私の感想です。
少し辛辣な感想になってしまいまたが、そういった点も含めて私はいばらの王が好きですね。
タイトルでも書いた通り映画化もされており、原作からごちゃごちゃした設定を抜いて上手くまとめたわかりやすい作品となっています。
サブタイトルは「king of thorn」。結末は大きく変わってしまっていますが、原作の要点は抑えつつ、いばら姫という童話を軸に上手いことまとめられているので、映画から入っても十分に楽しめるかと思います。
ストーリーの重点としては漫画原作はメドゥーサ寄りで、映画の方はカスミとシズク寄りといったところでしょうかね。
結末は実の所、劇場版の方が私は好きだったりします。どちらも良いんですけどね。
それとそういえば、漫画では名前の明かされていなかったおっさんにペッチノという立派な名前が与えられていました。むしろ7人の主要人物の内の1人なのに、名前すら不明だったことに今更ながら驚いています。
また、余談ではありますが、劇場版のメインテーマは私の携帯の着信音だったりします(だからどうした)。
物語や演出も素晴らしいのですが、音楽もまた素晴らしい!
特にエンディングで流れる「EDGE OF THIS WORLD」は必聴です!
歌っているのはかの有名アーティストMISIA氏で、物語にとてもマッチした曲となっています。
曲自体も良いのですが、映画の最後に流れるからなおジーンと来るものがあるんです。今でも年に1~2回は見直していますね。マルコとロンが格好いいんです!
洋画のパニック映画やホラー映画が好きな方にはお勧めです。
(C) YUJI IWAHARA / PUBLISHED BY ENTERBRAIN, INC. / Team IBARA (公式)
こちらは劇場版の予告編ですが、如何でしたでしょうか?
私の拙い言葉では上手く伝わらないと思うので、実際に見て頂いた方が雰囲気や話しのおおまかな流れが掴めるかと思います。
気になった方は是非これを機に見て頂ければ幸いです。
今回は「いばらの王」のお話となりましたが如何でしたでしょうか?
まだまだ書き慣れていないこともあり、読み辛かったり分かりにくかったりするかもしれませんが、これからもいろいろな作品をお伝えしていければと思います。
では今回はこの辺で!
岩原祐二氏による、孤島脱出劇描いた漫画。
2002年10月から2005年10月まで月刊雑誌ビームコミックで連載された漫画で、単行本としてはエンターブレインのビームコミックスより全6巻で刊行されています。
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